緊急掲載Spreadbeaver
インタビュー

 

先日、LAWSONの情報誌「ラクダス」の取材で、ツアーのリハーサルを始めたばかりのSpread Beaverの取材をした。真面目な中にもジョークがガンガンのはじけた取材で、メンバーのテンションが高いことが十分に伝わってきて、面白かったぞ!

今回は、特別に、ラクダスに載らなかった部分のインタビュー(主にオチャラケ部分。真面目なとこは、ラクダスを読んでね)を、ここに掲載。ツアー前の意気込みと、彼らの和気あいあいムードを伝えたいと思う。

ちなみに、10月28日発売の「ラクダス」には別バージョンのインタビューが、掲載される。両方読んでくれると、この日の雰囲気がさらによくわかるというわけ。「ラクダス」には、hideのオフィシャル・メモリアルグッズの通販情報なども、いっぱい載ってるよ!

10月7日、お昼の12時。世田谷の某スタジオでSpread Beaverのリハーサルが行われるというので、その前に取材をするべくお邪魔する。事前にスタッフから「メンバーは徐々に揃うと思いますから、3人くらい集まった段階でインタビューを始めていてください」といわれていたのだが、わたしが道に迷って少し遅れてしまったら、既にスタジオにはD.I.Eちゃん以外のメンバーが揃っていた。さすが、みんな、やる気十分。気合いが、ひしひしと伝わってきた!!

(でもって、わたしは遅刻したことをしっかりJOEにチェックされ、怒られてしまった……笑)

大島: リハーサルは、昨日から?
CHIROLYN: 「僕は、今日から」(他のメンバーは、前日からリハをスタートしていた)
大島: hideちゃんがああいうことになってしまって、それでもSpread Beaverでツアーをやろうと思ったのは、なぜ?
JOE:ライヴの予定が入ってて、ああいうことになっちゃった。もっと早くにやる予定だったから、みんなやる気になっていろんな企画を立ててたんだ。だから、こうなっちゃったけど、何とかできないかなってみんなで話し合ったんだ

ここで、D.I.Eちゃん登場。
D.I.E: すいませーん。遅くなりました
大島: 実際、hideちゃんがいないステージということで、ヴォーカルはどうなるの?
CHIROLYN: 振り分けて、歌う
KIYOSHI:めざせ、SMAPだもん
CHIROLYN:ダ・パンプじゃないの
大島: JOEも歌うの?
JOE: うんにゃ
大島: I.N.Aちゃんは?
I.N.A:ちょっと
CHIROLYN: JOEは歌わないけど、しゃべる(笑)
大島:CHIROLYNは、歌うよね?
CHIROLYN: うん。ここ(KIYOSHIと自分)は、もう大車輪だから
KIYOSHI: 大車輪って、何だよ〜(笑)

ここで、D.I.Eちゃんが、ツアーが始まるまでは内緒のアイデアをペラペラとしゃべり出す
KIYOSHI: それ、いっちゃっていいの?
I.N.A:ツアーが始まる前だからね・・・
KIYOSHI:俺は、いわないようにしてるよ
JOE: 俺も、いってない
CHIROLYN:D.I.Eちゃん、ひとりで、ボロボロいってるじゃん(笑)
D.I.E:俺、全然、考えてなかった
CHIROLYN:もぉ、インタビューになってないよ。アマチュア以下(笑)
D.I.E:すいませーん、消しといてください
大島:昨日からリハが始まったばかりじゃ、まだどんなライヴになりそうか、わからない?
CHIROLYN:全然。それより先に、コピーしなくちゃ。世間の子達はあれだけヒットした3曲なんだからコピーしてるだろうに、本人が弾けてない(笑)
JOE:いろいろアイデアはある。でも、毎度のことなんだけど、リハーサルの最後の方になってきて、初めて形になることが多いんだ。今はまだ個人的に考えてる人もいるだろうけど、実現不可能なことも多いし、どうなるかわからない
KIYOSHI:でも、D.I.Eちゃんは、仕込みばっちりだよね(笑)
大島: ジェニーさんは、出てくるの?
CHIROLYN:誰だよ、ジェニーさんって。なんだかすごく古い感じ。もしかして、ロザンヌさんのこと?
大島:ごめん、ロザンヌさんだ。
CHIROLYN:まぁ、呼ぼうとは思ってる。でも、まだあんまり細かいことまでは決まってない
大島:D.I.Eちゃん、ケガは大丈夫かな(笑)。
KIYOSHI:するね、多分
CHIROLYN:本当に、気をつけた方がいいよ
D.I.E:なんか左足にまた怪我するって、お払いの人にいわれたんだよね
JOE:お払いの人、払ってくれなきゃだめじゃん(笑)
大島:11月21日に、待望のアルバムがリリースになるけれど?
I.N.A:僕の中では、葬儀の時にいろんな人からこのアルバムのことを聞かれたり、ファンの子達もすごく待っているということを知ってたんで、かなり早い時期から完成させなくちゃいけないとは思ってた。それを話したらみんなも同じ事を考えてたんで、みんなにも協力してもらった。アルバム自体、完成にかなり近かったんで、それが可能だったんだよね。5月7日がお葬式で、11日からもうレコーディングを再開して、約一ヶ月で完成させた
大島:どんなところが、未完成だったの?
I.N.A:何曲かは、演奏がまだ出来上がっていなかった。でも、設計図はあったから、それにそってJOEにドラムをたたいてもらったり、KIYOSHIにギターを弾いてもらったりした。今までやってきた流れそのままで、完成させた
大島:どんな内容のアルバムになってる?
JOE:ツアーに来た人は、新曲が聞けるよ。ある程度は
I.N.A:どんなといわれても、説明するのは難しいけれど。でも、『ピンク・スパイダー』もhideちゃん自身、傑作が出来あがったといってたし、すべての意味でhideの中で一番いいものが詰まっているアルバムだと思う
大島:Spread Beaverは、全員参加してるんだよね?
I.N.A:はい
D.I.E:今回、初めてhideちゃんのアルバムに参加することが出来て、それは前からhideちゃんに頼まれていて俺もすごく嬉しかったんだけど、タイミングがずれて一緒に出来なかったのは残念だった
KIYOSHI:hideの癖をある程度網羅しつつ、自分の色を出すというのが最初はちょっと難しかった。あいつのギターを使ったんだけど、あいつはすごく優しくギターを弾くんだけど、俺はガツンガツンって弾くから、すぐピッチがずれちゃうんだ。そういう部分は大変だったけど、みんなで『あいつだったら、こういうふうに弾くかな』っていいながらレコーディングしたのは、ある種、楽しかった
CHIROLYN:LAに行った時、みんなが帰った後に俺だけ残ったんだ。だったらということで一曲ベースを弾くことになったんだけど、俺のベースはもう飛行機に乗っちゃったから、hideのベースを借りたんだ。これが、また、俺だったら絶対に買わないようなベースで……(笑)。それで、チョッパーをやってくれっていって、俺の前で指揮者をやるんだよ。それで、思い切りブブブ……ってやったテイクをあいつ消しちゃったんだよね。だから、そのテイクは入ってないんだ……(涙)
JOE:俺は前からレコーディングにも参加していたんで、ほとんどの曲は彼がいる時にレコーディングを終えてた。いなくなってからの曲も自分ではそれまでとまったく同じような感じで、もし、そばにいても絶対に文句はいわせないだけのクオリティにはなったと思う。彼はただそこにいないだけで、後はまったく同じだった
I.N.A:ずーっと一緒にやってたから、いなくなったあとも音楽を作っていくという上での煮詰まりはなかったけど、精神的な部分では大変だった。それをみんなが助けてくれたから、こうして完成したと思って、感謝してる
大島:でも、7日がお葬式で、11日からレコーディングを始めたなんて・・・
I.N.A:あの時期に始めたから、出来たような気がする。そこで何もなかったら、落ち込んでしまったと思う
KAZ: 今回、このバンドに初めて参加して、最初はどんなふうにしていいのかわからない部分もあったけど、レコーディングではやりたいように出来た。ギターを持っている時は何も考えないで、楽しくレコーディングできたね

この後、インタビューはツアーへの豊富hideちゃんの思い出と続くんだけど、
そのへんはラクダスに載ってるので、そっちを見てちょ。

そして、取材が終わった後、みんなが音出しをしているところを写真撮影。ふっふっふ、一足早くSpread Beaverの演奏が聞けちゃったのは、役得なのだぁ〜。とにかく、全員が顔を揃えて初めてのリハーサルなんて信じられないくらい、カッコよかったよ。ツアー、楽しみだよねっ。

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