[ROCK'N ROLL DIARY]

2005年2月28日
 高見沢俊彦のソロ・ライヴを渋谷公会堂に見に行く。なにしろオープニングから、白い羽根+電飾バリバリの衣装というかセットというか、紅白歌合戦の美川憲一も真っ青なド派手ないでたちで登場。すごかった、最初から圧巻という感じ。が、しかし、客席のわたしは一人で、さらに大変なことになっていた。ライヴが始まって暗転した瞬間、メモ用のボールペンを落としてしまい、どうしても見つからないの! 周りに知り合いもいないし、仕方がないからリップペンシルでメモをとったよ。血文字ならぬ、紅文字。王子らしいといえば、王子らしいけど。おかげで口紅一本ダメにして、しかもノートには判読不明な文字の羅列。あ〜、ライヴ・レポート書くのが、コワいよぉ。
2005年2月26日
 La’cryma Christiから脱退を発表したKOJIと、リーダーTAKAそれぞれのパーソナル・インタビュー。取材場所は事務所だったので車で向かっていると、麻布近辺の赤信号で止まっているとき、なぜか交差点の逆側の車が青なのに動かないのね。「どうしたのかな?」と思っていたら、反対車線の観光バスのガイドさんが(いかにも東京観光?って感じのお父さんたちがいっぱい乗ってる)興奮気味に横断歩道を指差して何か話している。その方向を見たら、まっ金髪の所ジョージがスタッフらしき人3人を引き連れて歩いていた。東京のど真ん中で、プチ渋滞を起こすなんて、所ジョージ、さすがだわ。で、事務所に着いて、早速、KOJIくんにこの話をしたら、「えーっ、所ジョージ? いいなぁ、俺も見たかった」と妙にうらやましがるんだ。「俺らくらいの年代の男にとって、所ジョージの生き方は理想的。憧れてる」のだそう。今日はディープな話になるかなと覚悟して取材に行ったんだけど、しょっぱながこれだから(笑)、真剣な話ながら固くはならずに取材が出来た。所さんに、感謝!?だね。

2005年2月24日
今週は、歩いているときに知り合いに発見されることが続出。
・一日目……道を歩いていたら、車の運転席で手を振っている人が。誰かと思ったら、吉田メタルくんだった。
・二日目……渋谷のライヴハウスでバッタリ会った某事務所の人に、「100メートル先からも、大島さんだってわかった」といわれる。
・三日目……仕事まで30分ほど空き時間があったので、公園でメールでも打とうかなとウロウロしてたら、知り合いのCFプランナーから携帯に電話あり。「今、もしかして、××公園の前にいない?」「うん。なんで知ってるの?」「バスに乗ってたら、窓からきみがいるのが見えたから、次の停留所で降りたんだ。ちょっとお茶しようよ」といわれた。
・四日目……道を歩いていたら、10年ぶりくらいに会う女性誌のライターさんに「暁美ちゃんじゃないの!」と声をかけられる。「10年前と全然変わらないから、遠くからでもすぐわかった」といわれる。
・五日目……道をボーっと歩いていたら、車の助手席から窓を開けて手を振っている人物がいる。なんとそれは、Shujiくんだった。
・とどめ……地下鉄に乗ったら、正面に座っている女性がじーっと人の顔を穴があくほど見ている。「知り合いだったっけ?」と心の中で自問自答していたら、「大島暁美さんですよね。いつも読んでます」と握手を頼まれた。
・結論……うちの近所だけじゃなくて、外に出るときは常に緊張感を持って歩くべし。スッピンにジャージの上下は、厳禁だぁ(笑)
2005年2月22日
 ミュンヘン〜パリと、ヨーロッパ公演を終えたばかりの蜉蝣の取材。スペースの関係で向こうでのエピソードはあまり誌面には書けなかったけど、楽しいことあり、苦労談あり(ホテル怪談話やおいしいビールやワイン飲み過ぎ話など)と、みんな初めてのヨーロッパ・ツアーを楽しんだみたいだったよ。帰国の日の昼食にワインを飲みすぎて、気がついたら空の上だったというツワモノ?大祐くんは、この日、取材中、オデコに熱さまシート(だと思う)を貼っているの。熱があるのか「今日は絶不調」「脳が粘土になってる」と弱気発言連発なので、「もしかして、パリで飲んだワインの酔いがまだ残ってるんじゃないの?」と意地悪いったら、ちょっとションボリしてた。体調不良で弱っているとこ、ごめん。
2005年2月21日
 NERVERLANDの二度目のワンマン。映像を駆使したステージングで、いつも独特の世界を紡ぎだしている彼らだけど、今回の会場はステージの関係でスクリーンが舞台の横になっていた。でも、前のほうのお客さんは映像が始まると、自主的に床に座ってうしろの人がちゃんと見えるようにと気をつかっていた。なにしろパンパンだったから、うしろのほうはスクリーンがほとんど見えなかったからね。NERVERLANDの楽曲には人間の優しさをテーマにした前向きな楽曲が多いけど、そんな彼らの想いが自然とお客さんにも伝わって、みんなが他人を思いやる優しい気持ちになれたのかもしれない。なんかほのぼのとした素敵なライヴ空間だったよ。

2005年2月15日
 またまた髪の生乾きが原因で、自爆型の風邪をひいてしまった。先月も同じことやって、本当に学習しないやつ(涙)。で、熱でボーっとしながら、SHAKEの取材へ。今、SHAKEはいくつか自分のユニットをやってるんだけど、その一つでキーボードの三国さんと一緒にやってる深空が初アルバムを出すので、そのインタビューだった。でも、SHAKE独特ののんびりしたテンション+熱でぼんやりしているわたし=で、取材は本当にほんわかした雰囲気だったよ。取材が終わったあと、彼は帰ろうとするわたしたちに「モネの作品集がたくさんあるから、俺は少し見ていくよ」という。わたしなんて何回もそのスタジオに行ってるのに、作品集があることすら気がつかなかった。さすがだ、SHAKE! このインタビューは3月半ば発売の東京ウォーカー誌と、その後、「スーパーギタリスト」サイトに、テキストと動画でアップされる予定なので、要チェック! http://www.walkerplus.com/mob/guitar/
2005年2月13日
 勇宇俐くんのお宮参り。3年前の征宇真くんのときは父と母が参列したので、わたしは行かなかったんだけど、今回は父がいないのでわたしが大島家代表として出席することになった。で、「何か記念になるものを」と思って、勇宇俐くんの寝顔をスケッチしてプレゼントした。そしたら、妹はとても喜んでくれて、征宇真くん絵も描いてお誕生日に同じ額縁に入れて欲しいと、リクエストされた。征宇真くんの誕生日まで、あと一ヶ月もない。頑張って、描かなくちゃ!
2005年2月10日
 お久しぶりに柳ジョージさんの取材。取材場所の近くのコインパーキングに車をとめようとして、狭いスペースだったので3回くらい切り替えしていたら、入り口のところに黒くてでっかいベンツがじーっと止まって待っている。「なんだよ、下手くそ。早くとめろよ」と無言の圧力をかけられてるみたいで、あせってしまったよ。きっと恐そうな人が乗ってるんだろうなぁと思って運転席を見たら、なんと笑顔のジョージさんが下りてきた。ホッ☆ よかったぁ〜。
2005年2月8日
「本屋で撮影したい」というseekの希望で、都内某所の古本屋にて撮影を行い、その後インタビュー。seekのいでたちは、YURAサマに借りた白いシャツに茶系のジャケット、黒ぶち眼鏡、そして、青い髪を隠すため(?)の黒髪のカツラ!! 意外なことにseekは「初ヅラ」で、妙にそのカツラが気に入っていたよ。あまりにも似合いすぎていたせいか、撮影が終わってぱかっとはずしたら、古本屋のオジサンに「え、カツラだったの? そっち(青髪)のほうがカツラみたい」と驚かれたらしい。たしかに、そのオジサンの気持ち、わかるかも。さて、インタビュー中に発覚したのだが、彼はパソコンを買ったばかりで、まだインターネットにつないでいないらしい。YURAサマに続いて、seekもか……(笑)。

2005年2月7日
 DEAD ENDベスト・アルバム企画の一端として、アルバムにコメントを寄せてくれたHIROyasuの対談が行われる。対談場所にあらわれたyasuは、大きなマスクをして完全防備仕様。「風邪を引いてしまって、みんなに移したら悪いと思って」というので、「じゃ、今日は半径1メートル以内に近寄らないでね」といったら、「相変わらず、大島さんは俺に冷たいな〜」といわれてしまった。あ、いけない。yasuに意地悪いうのは減らそう(やめようじゃなくて)と決意して、昨年の日記にも書いたのについつい顔を見るといじめたくなってしまう。すいませぬ。
 対談は、二人共、「昔はMORRIEのコスプレしてた」というほどのファンだけに、とても盛り上がって面白かった。でも、すごく不思議だったのが、二人が口を揃えて「メンバーに会っても、恐くて話なんてできない」ということ。わたしにとってはDEAD ENDのメンバーもyasuもHIROもみんな同じ感覚で、取材したりごはん食べたりしてるんだけどね。ということは、今の10代のミュージシャンにとっては、yasuやHIROも「恐くて話ができない」ような存在なのかな〜。でも、憧れのバンドについて熱く語る二人は、まるで10代のキッズみたいで、なんだかとても微笑ましかったよ。
2005年2月3日
 フールズメイトでDEAD END特集をやることになり、YOUちゃんの取材。彼らとはデビュー前からのつきあいだけど、わたしも知らないエピソードがバンバン出てきて、すごく面白かったよ。その特集のためにニューヨークのMORRIEともメールのやりとりをしていて、とても彼らしいコメントもゲットしたので、是非、次号を読んでね。
 で、取材が終わってから「ごはん、行こう」と居酒屋へ行ったら、YOUちゃんはふつーに焼酎のボトルとか頼んでいるのね。DEAD END時代、彼はあまりお酒を飲むイメージがなかったんだけど、「俺はビールが苦手なんやけど、昔の打ち上げって飲み物はビールと日本酒とオレンジジュースしかなかったやん」といってた。たしかに昔はサワーや焼酎なんてなかったし(打ち上げはいちばん安いコースだったせいもあるけど)、居酒屋の選択肢ってメチャ少なかった気がするな。……と変なところで、時の流れを実感するわたし。2日後から、なんと15年ぶり!のセカンド・ソロ・アルバムのレコーディングに突入するYOUちゃん。そーいえば、橘高ちゃんとも同期くらいだし、帰ってきたギター・ヒーローYOUちゃんの新作、メチャクチャ楽しみだな〜。

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