日本列島日食フィーバー。
実は、わたしはインドとトルコで、2回、皆既日食を見たことがあるんだ。あれはね、ホントにすごい。今回、見た人が涙を流してる映像をテレビで見たけど、その気持ち、メチャメチャわかる。
太陽が月に侵食されて、どんどん暗くなっていくと同時に気温もどんどん下がっていく。太陽が完全に隠れる数分間は、本当に真っ暗になってしまい、ものすごく静かなの。インドでは古い遺跡の中で、トルコは丘の上で、世界中の日食ハンターと一緒に見ていたんだけど、周りに人がいるのを忘れてしまうくらいシーンと静まり返っていた。しかも、かなり寒い。
そして、ダイヤモンドリングの神々しい光が見えてくると、周りから歓声と拍手。あの瞬間は、本当に無意識のうちに涙が出てくる。静まり返っていた鳥や動物が鳴き声をあげ、再び、あたりは徐々に明るくなっていき、温度も上がっていく。平たくいえば、「夜明け」と同じことなのだろうけど、単なる「夜明け」じゃなくて、「地球の夜明け」を体験した気持ちになって、とても神聖な気持ちになれる。
ああいう瞬間を共感できたら、世界中から争いごとがなくなるんじゃないかな〜って思う。もっとも、地域によっては、いまだに日食は忌むべきもので、みんな嫌ってたりもするみたいだけどね。
去年の夏頃は、トカラ列島や悪石島の民宿や船の運行予定表などを調べていて、行く気満々だった。でも、V-ROCK FESTIVALが決まって忙しくなってしまったことと、飛行機がとれそうもないということで、今回は早々とギブアップ。
でも、また絶対に見に行きたいな〜!来年のイースター島は、場所的にもすごく行ってみたいところだし、かなり惹かれる……。でも、島は天候が悪い時に移動ができないから、つらいよね。インドやトルコの時は、気ままなフリー旅だったせいもあって、「天気が良くて、よく見えそうなところに行こう」なんて、前日までどこで見るかを考えていたもんね。
そーそー、わたしの愛車はeclipseっていうんだよ。しかも、2台続けて。もちろん、形や条件が気に入ったのもあるけど、最後の決め手は「eclipse=日食」という名前だったの。そういえば、日食の日、わたしの愛車は鳩の糞被害で、とってもかわいそうなことになってた。ま、あまり関係あることではありませんが(笑)。
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夜。IZAMくんが主演するお芝居「SHURABA」を見に行く。今回は主演で、かなりシリアスな密室劇で、しかも出ずっぱり。数日前にメールのやり取りをした時、「今回の僕の役はかなり重いので、なんだかテンションが変だけど、頑張ってます」と書いてあったけど、実際にお芝居を見て、納得。あの芝居をやりきるのは、本当に大変だわ〜。
でも、内容的にはかなり見応えがあって、いい芝居だった。ヒロインの過去が次々と明かされていくストーリーは、かなり興味深かったしね。登場人物の中で、彼女の過去をもっとも知らない夫役のIZAMくんは、いちばん難しかったんじゃないかな。
でも、堂々とこなしていて、頼もしかったよー。