ESP学園「ヴィジュアルロックの学園」@ESPミュージカルアカデミー12号館ホールclub 1ne2wo
毎年恒例のこのトークショー、今年はゲストのMoranから、Sizna、vivi、Soanの3人も出席してくれて、和気あいあいとトークに花が咲いた。これから業界をめざして頑張る若い世代の方に向けて、ためになる話がたくさん出てきたと思う。
実は、この日のわたしはかなりの絶不調だった。15年近くめまいの持病に苦しめられてきたことは、この日記にも何回も書いてきたが、数年前に出会った呼吸法のおかげで、かなり改善されてきていた。最近は大きな発作を起こすこともなくなり、克服できたのだとすら思い込んでいた。
しかし、この日の朝。4時頃に目覚めてしまったので、少し仕事でもしようとパソコンに向かっていた。ペンを落としたので拾おうとかがんだ瞬間に、いきなりものすごいめまいが襲ってきた。久しぶりの感覚に驚きながらも、とにかくベッドに倒れ込んで、ひたすら発作が収まるのを待つ。しかし、発作は収まるどころかますますひどくなり、気持ちは悪いわ、胸は苦しいわ、救急車を呼ぼうかと思っても携帯電話が置いてある部屋までとても歩いていけないという最悪の状況。それでも朝早いし、仕事に出かけるまでにはまだ数時間あるので、その間に発作は収まるだろうとタカをくくっていた。今までだったら重い発作でも3時間くらいすれば、自然に収まっていたからだ。
しかし、この日は違っていた。少し眠って起きても、まだ世界が回っている。出かける時間になってもめまいは収まらず、まっすぐ歩けない状況でとにかく高田馬場まで行くことにした。なんとかESP学園の控え室にたどり着いたのだが、気分が悪く、心配した先生方がストレッチャーのベッドを持ってきてくれて、トークショーが始まるまで横になっていられるように気をつかってくれた。
なんとか気力でトークショーは乗り切ったが、椅子に座ったり階段を上ったりするたびによろけてしまうので、学園の方々や星子さんにとても心配をかけてしまった。トークショーにサングラスをかけて出演したのは、そういう理由があったからなの。家を出る前にとてもメイクをする元気がなく、すっぴんで出かけて控え室でメイクしようと思っていたのだけれど、なんと化粧道具一式を家に忘れて来てしまったというていたらくだったのだ。
トークショーが終わってからも調子は悪く、そのまま病院の緊急外来に行ったのだが、結局、いつものごとく「原因不明のめまい」で終わってしまった。原因が分からないから、薬も出ないし、対処法もわからない。結局は家に帰って、寝るしかなかった。楽しみにしていたレセプションとライヴがあって、張り切ってハシゴしようと思っていたのだが、予定をキャンセルせざるをえなかった。
何でこんなにめまいのことを詳しく書いているかといえば、「呼吸法でめまいがよくなった」とこの日記に書いたら、たくさんの原因不明の不調に苦しむ方たちから「勇気をもらいました」というメールをいただいたからである。ん〜、みんなに勇気を与えたはずの張本人がこんな状態になってしまったのだから、やっぱりちゃんと報告しておかなくては。再発どころか、以前よりも強力になって登場しためまい野郎。まだまだ戦いは、続くってことなのだろうか……。