ACTION!の高橋ヨシロウさんのインタビュー。
ACTION!のデビュー30周年を記念して、彼らの初期の頃のアイテムを中心にしたBOX SETがリリースされることになり、その中のブックレットと DVDに収録される最新インタビューを兼ねての取材だった。
今、この日記を読んでくれている人の中で、ACTION!を知ってる人って、どのくらいいるんだろう? なにしろ、1982年結成、1984年デビューだからねー。ちょうどジャパメタブームが始まる頃に出てきたバンドで、出身が関西だったこともあり(80年代に人気だったジャパメタ・バンドの多くは、関西出身だった)、ジャパメタ・バンドと一緒にイベントに出演したりしていたけど、「歌謡ロック」を公言している異色のバンドだった。
まずルックスが、すごかった。高橋ヨシロウさんの183センチを筆頭に、全員がスリムな長身揃い。鋲のたくさんついたいかつい革の衣装に濃いメイクをしたヴィジュアルは、まるでSF映画から飛び出してきたようだった。ヴィジュアル系の元祖といわれているXがデビューする5年も前にこういうバンドが活躍していたというのは、かなり衝撃的である。
そんな彼らが演奏する楽曲は、ディストーションのきいたギターのリフで始まるイントロからは想像もできないような、ポップなメロディーを持っていた。しかも、子供無料とか学生割引のコンサートを行ったり、ステージに怪獣を登場させたり、アイドルと一緒にテレビの歌謡番組に出演したりと、型破りな活動を展開。保守的な業界人からはたたかれつつも、独自の道を突き進んでいた。
彼らのデビュー・アルバムがまたすごくて、今回のBOX SETでも復刻されている七大オマケがついていた。ポスターやら下敷きやらアメコミやら、いろいろ入っていて超楽しい。
30年間、日本のロックシーンを駆け抜けてきた高橋ヨシロウさんの話は、とっても面白くて、興味深いものがあったよ。もともとDJや音楽番組の司会をやっていたこともあるほど、トークの上手な方だからね。かなり笑わせてもらいながらも、ちょっと感慨深いものもあった。実は、ACTION!を取材したのって、わたしがまだライター稼業を始めたばかりの頃だったんだ。PV撮影密着取材に行くとき、「高校生の授業中という設定だから、制服で来て」っていわれて、編集者と二人で制服を持っていったのもいい思い出。わたしは、結構、いろいろなPVにカメオ出演してるんだけど、その第一弾はACTION!だったと思う。懐かしすぎ〜!!