さて、その翌日。昼間、PATAがソロ・アルバムをレコーディングしているスタジオを訪問した後、ヤンキースのスタジオへ。それからメンバーと一緒に焼肉ディナー。その後ヤンキースはまたスタジオに戻り、私は、夜の10時頃Xのリハーサル・スタジオに電話を入れた。昨晩HIDEが、

hide「明日のリハーサルの後も、夜中、遊ぼう」

といっていたからである。電話口に出たHIDEは、開口一番、

hide「今どこ?」とわたしに尋ねた。

akemi「今、ホテルに戻ってきたとこ」

hide「ちょうど良かった。今から、ヤンキースのスタジオに行って!」

akemi「だって、たった今、メンバーと別れたばかりなんだよ」

hide「今、Xのリハーサルが終わったところなんだけど、これから全員でヤンキースのスタジオを襲撃しようと思ってるんだ」

akemi「え〜っ!」

hide「でも、あいつら、TDが終わるとすぐホテルに帰っちゃうでしょ。俺たちはこれからまだ30分くらいかかっちゃうから、先に行って、もし、あいつらが帰りそうになったら、うまく引き留めておいてほしいんだ」

 こうして、HIDE隊長からの指令を受けて、わたしは再びホテルの部屋を飛び出した。こののち、Xとヤンキースの感動(?)の再会、そして、よりスケールアップした深夜の大暴走へと、さらに話は展開していくのだが、スペースがないので、この続きは次号で。乞うご期待!
イラスト・ひーchan