R&R DIARY

 

9月30日

X JAPAN@横浜アリーナ
X JAPAN、約4年ぶりの日本でのコンサート! チケットは、即完。2007年に再結成後もさまざまな困難にぶつかり、その度に不死鳥のようによみがえり、念願だった海外ツアーを敢行してきた彼ら。ファンが心待ちにしていた日本でのコンサートが、やっと実現したのだ。
「開演が遅れる」のが定番になっていたX JAPANであるが、この日は約15分遅れでライヴがスタート(これは、X用語でほぼオンタイム)。イントロダクション「MIRACLE」に続いて演奏された実質的な1曲目の「JADE 」の中盤から、自然に観客の大合唱がわきあがる。なんと1曲目からの大合唱! いかにみんながこの日を待ち望んでいたかが、アリーナに響き渡るファンの歌声から、ひしひしと伝わってくる。
「RUSTY NAIL」「SILENT JEALOUSY」と懐かしいヒット曲が続いた後、SUGIZO作曲YOSHIKI作詞の新曲と紹介された「BENEATH THE SKIN」の演奏が始まる。SUGIZOらしいギターのフレーズから始まるヘヴィなこの曲は、幻のバンド「S.K.I.N」がカリフォルニアのロングビーチで2007年にたった一回だけ演奏した楽曲だ。それがX JAPANバージョンとして生まれ変わり、今までのX JAPANの楽曲とはひと味違うプログレッシブなレパートリーとして進化していた。
PATAとHEATHのソロと、SUGIZOのヴィアイオリン・ソロの間には、hideが作った「DRAIN」が! メンバー紹介の時には、海外ツアーの時から恒例になっている「7人の名前」をToshiが叫び、YOSHIKIがよく話している「7人で戦っている」姿勢を観客に見せつけていた。
ライヴの中盤に楽器隊のソロタイムがあるのは昔からX JAPANのスタイルだが、今回はその間が非常に短くて、テンポよくショーが進んでいく。
「KURENAI」では、最初からToshiが感涙にむせび、ほぼ全曲に渡って観客の大合唱が、流れる涙で頬を濡らす彼をサポート。アンコールの「FOREVER LOVE」では昔の映像や写真がスクリーンに流れ、客席では涙腺が決壊する観客が続出。このメロディでこの映像を見ていると、どうしても目頭が熱くなってしまう。
ピアノの前に座るYOSHIKIの隣にちょこんと座ったToshiに、「ここ、俺の椅子」というYOSHIKIのマイクを奪って、「これ、俺のマイク」と返すToshi。このほんわかしたやり取りには、会場中があたたかな笑い声に包まれた。翌日もライヴが控えているため、Toshiの喉の負担を少しでも減らそうと「俺の喉はつぶれてもいいから」と、「We’re!」を叫び続けたYOSHIKI。幼馴染の二人のそんな様子に、誰もがほっとした気持ちになったに違いない。
約3時間のショーは本当にドラマチックで、やっぱりこんなに喜怒哀楽の激しいライヴを見せてくれるバンドは、X JAPANしかいない!と、再確認。それにしても、横浜アリーナは、会場もステージも狭すぎた。やっぱりX JAPANは、もっと大きな会場が似合うバンドだ……と思っていたら、「東京ドームでやってほしい」という署名運動が始まっているそうな。みんな、考えることは同じなんだね!
 

観客には、ステージと連動して光るリストバンドが配られた。

観客には、ステージと連動して光るリストバンドが配られた。


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リストバンドが点灯した瞬間。 めっちゃきれいでした!

2014-09-30