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読者のみなさんはもうご存じのことだろうが、93年11月19日、LADIES ROOMのJUNがリハーサル中に倒れてしまった。すぐに救急車で病院に運ばれ、そのまま入院。その数日後に出演予定だったNHK衛星放送BSヤングバトルには、急遽LUNA
SEAの真矢が助っ人として参加してくれた。前の晩にGEORGEが、真矢の自宅に直接電話を入れ、事情を説明したところ、合宿に行くことになっていた真矢も快諾。忙しいスケジュールをぬって出演してくれたのである。 その後もJUNは検査のためにずっと入院を余儀なくされていたので、とりあえず12月の頭から始まる予定だった次のアルバムのためのレコーディングは、延期。恒例の12月22日に新宿パワーステーションで行われるクリスマス・ライヴには、元グランド・スラムの豊川が参加してくれることになった。そのリハーサルが始まった頃に、JUNにはしばらく療養が必要という医師の指示に従って、LADIES ROOMは94年春に決まっていた全国ツアー、武道館ライヴ等をすべて白紙に戻してしまった。 |
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さて、そのクリスマス・ライヴの日。メンバーからJUNも順調に回復していて、彼らは既に何回かお見舞いに行っているという話を聞いた。そこで、わたしもその2日後の24日に、JUNのお見舞いに行くことにした。彼が入院中の病院は、彼らのリハーサルスタジオの近くにある救急病院。入口を入ると病院特有の薬のにおいがし、なんとなくそれだけで緊張してしまう。 JUNの病室は二階にある二人部屋で、彼は窓際のベッドの上に座って、お見舞いのクッキーをポリポリとかじっていた。わたしの顔を見ると「よお」と片手をあげ、いつも通りの笑顔。顔色もいいし、表情も明るい。 「とにかくさぁ、ヒマでヒマで仕方ないんだよ。何もすることがないからさ」 「テレビがないから、つまらないんだ。見たいお笑い番組は全部友達にビデオを撮ってもらってるから、退院したらそれを見るのが大変だ」 などと、言っている。 ベッドの周りには、お見舞いの花や果物、お菓子がいっぱい。ファンから届けられた手紙やプレゼントもすべて近くに置かれている。マネージャー大谷氏が22日にファンから届いた手紙とプレゼントを持ってくると、すぐに手紙に目を通し、プレゼントの包みを開けている。ぬいぐるみはほとんど枕元や壁に飾り、JUNのベッドのまわりはおもちゃ箱をひっくり返したようだ。そのうちにJUNは看護婦の品定め(?)の話を始めた。「××っていう看護婦のねーちゃんが、イロっぽいんだよ」とか、「△△っていうねーちゃんはきれいなんだけど、俺の病室には寄りつかないんだ」とか、相変わらず女の話ばかりしているJUN。でも、楽しそうにそういう話をしているJUNを見て、なんだかホッとしたよ。それで、彼が「このクッキー、うまいんだぜ」なんてすすめてくれるものだから、ついおやつを食べながらなごんでしまって、一時間以上も病室に長居をしてしまった。 帰り際、JUNは大谷氏に「今度来るときに、スティックを持ってきてね」と、頼んでいる。「なんかスティックがないと、手持ち無沙汰でさ〜」とは、いかにもドラマーらしい弁。口には出さなかったけど、JUNも一日も早くドラムを叩きたいに違いない。結局、彼は年内で退院し、現在は自宅で医者からの復帰OKの指示を待っているという。残る3人のメンバーは、「JUNが戻ってくるまでの間に、自分たちでできることを」と相談した結果、5月1日にミニ・アルバムを発表することを決定した。JUNと一緒にリハーサルをしていたアルバム用の曲は改めて4人揃った時点できちんと発表したいということで、このミニ・アルバム用の曲は年明けに一から作曲をしているという。 突然のアクシデントで心配しているファンの人も多いと思うけど、LADIES ROOMは前向きに進んでいこうとしているので、これからもみんなで応援していこうね! |
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