(2)ライターと編集者の違い |
ライターを目指している人の中には、ライターと編集者の違いがわかっていない人も多いようですが、この二者は似ているようで実はかなり違う仕事をしています。大雑把にいうと、編集者は雑誌のページ全体を俯瞰から見て仕事をしなくてはならない統括的な立場におり、一方のライターは自分自身で取材して原稿を書く個人商店のような存在といえます。その立場の違いが反映しているのか(?)、編集者は出版社の社員であることが多く、ライターはフリーのことが多いです。それでは、編集者の仕事についても、手順に従って流れを追ってみましょう。 |
◆まず、雑誌の企画を立ち上げる。どんな特集にするか、誰が表紙でどんなイメージの写真を撮るか、編集会議は雑誌発売の2〜3ヶ月前からスタート。 |
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◆企画が決まったら、まずアーティストに取材依頼をして、事務所スタッフも含めて打ち合わせ。同時に、そのページの企画意図にもっとも適切なスタッフを選出し、仕事の発注をする。たとえば、表紙巻頭グラビア大特集の場合、カメラマン、ヘアメイク、スタイリスト、ライター、デザイナー等のスタッフに、仕事の依頼をしなくてはならない。また、撮影場所を決めたり、小道具が必要な場合には用意をする。 |
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◆撮影、取材当日は、すべての行程につきそい、指揮をとる。予算や進行管理もすべて編集者の仕事で、当日は現場のリーダーという立場にある。 |
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◆撮影、取材終了後はカメラマンから写真を、ライターから原稿を受け取り、それを事務所チェックに出したあと、デザイナーに渡す。ページがデザインされて出来上がってきたら、印刷所に入れる。 |
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◆雑誌になる前に写真や文字の間違いがないか、入念にチェック(色校、校了)。 |
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◆雑誌が完成してきたら、関わったスタッフ全員に見本誌を送る手続きをする。 |