R&R DIARY

 

1月29日〜草彅剛主演「アルトゥロ・ウイの興隆」

「アルトゥロ・ウイの興隆」@KAAT神奈川芸術劇場
チケットが2枚とれたので、試しに母に「横浜で草彅剛の舞台があるけど、見に行く?」と聞いてみたら、「行く、行く」と二つ返事。そして、「舞台の後に中華街でお食事して、ホテルニューグランドに泊まって、次の日は元町に行きたい」とか、おっしゃる。どうやら母の目的は舞台鑑賞ではなく、「横浜に行く」ことらしい。素晴らしい思考回路(笑)。まぁ、これも親孝行の一つと思い、一緒に行くことにする。

ドイツ演劇の巨匠ベルトルト・ブレヒトの大作『アルトゥロ・ウイの興隆』


 
そして、いよいよ舞台鑑賞。当日、劇場に行く前に何気にチケットを見てみたら、「1階2列」と印刷されてる。え、これって前から2列目!? やったー! とウキウキしながら会場に行ったら、なんと最前列だった。ステージまで、約1メートル。開演前に係員に「足元に荷物を置かないでください」って注意されたのは、芝居中に目の前を出演者が通るからだった。
芝居が始まってしばらくすると、草彅くんが目の前にやってきて、ステージの角に座るシーンがあった。母の真ん前で、じーっと母の顔を見てる! その距離、1メートル弱。芝居中だから脳にはインプットされなかっただろうけど、彼の瞳には絶対に母の顔が映っていたはず。なんだか隣で無意味に、ハラハラドキドキしてしまった。
今までの人生で、ライヴとかお芝居を最前列で見たこと、あっただろうか……。むかーし、知り合いのライヴを最前列で見たことがあったような気がするけど、記憶が霞の向こうで、どうしても思い出せない。そういう時は、ロックンロール日記を読み返してみるといいんだよね。
「アルトゥロ・ウイの興隆」は、ヒトラーの成功物語をシカゴのギャングに置き換えて進行する音楽劇で、とても興味深い内容だった。でも、最前列という滅多に経験できないポジションにドキドキで、逆にお芝居に集中できなかった気がする。もう一度、ステージ全体が見渡せるうしろの方の席で見てみたいな〜と思ったけど、チケットがとれるわけないか……。

翌日、山下公園に係留されている氷川丸を見学。むかーし、「大人になったら、氷川丸を沈めてやるんだ!」といってた赤い髪の悪魔くんがいたとさ……(笑)。


 
 

2020-01-29