「hide Perfect Treasures」新インタビュー
「hide Perfect Treasures」が12月13日に再販されるにあたって、当時のことを振り返ったインタビューをCSIのオフィシャルInstagramとFacebookに掲載していただきました。
でも、SNS限定で「読めない」という方もいらっしゃるようなので、こちらにも載せておきますね。
「hide Perfect Treasures」はまだ予約もできますから、インタビューを読んで興味を持ってくださった方は、是非!
オフィシャルサイトはこちら → https://csij.co.jp/hide2/
【hide Perfect Treasures再販記念インタビュー】
Q.1 hideさんと出会ったきっかけと、そのときの印象も覚えていたら教えてください。
実は、hideちゃんと最初に会ったのがいつどこだったのか、はっきり覚えてないんです。hideちゃんの方も覚えてなくて、「いつの間にか仲良くなってたよなー」とお互いに言ってたのを覚えてます。記憶力が良いPATAちゃんによると、1988年に音楽雑誌ロッキンf誌主催のオールナイトイベントがあって、バックステージの大宴会の時に「よぉって挨拶してたから、もう知り合いだったんじゃないの?」だそうです。PATAちゃんとも、お互いにいつどこで最初に会ったのか覚えてない。あの頃は毎日が打ち上げみたいな日々だったので、Xに限らず、仲が良かったバンドのメンバーとも最初にどこで出会ったのかほとんど覚えてないですね。
当時、目黒のライブハウス鹿鳴館に行くとしょっちゅうhideちゃんがいたので、誰かに紹介されて飲みに行ったのが最初の出会いじゃないかと思います。Xのライヴを初めて見たのもその頃で、当時は派手なバンドが多かったけど、その中でもダントツにド派手でしたね。あと、音がめちゃめちゃ大きかった。なのに、歌もギターも流れるようなメロディで、不思議なバンドだなーってすぐに大好きになりました。
最初に取材をしたのは、知り合ってから少したって、XがSONYからメジャーデビューすることが決まってからのこと。いつも居酒屋で騒いでばかりだったのに、会議室でテレコを前に真面目な話をするのがテレくさかったのか、hideちゃんは「聞きたいことがあったら、飲み屋で聞け!」って言ってましたね。それから、何十回?何百回?も取材をさせてもらったけど、いつもhideちゃんの話が面白くて楽しくて、わたしは笑い転げてばかりでした。仕事なのに楽しませてもらって、とてもいい思い出ばかりです。
Q.2 このトレジャーブックを執筆することになったときのお気持ち、心情等は?
トレジャーブックの話を聞いた時は、「hideちゃんは自分のトレジャーブックが出るって聞いたら、きっと喜ぶだろうから、是非、作りたい」と思いました。hideちゃんはものを集めるのが好きだったし、集めたものを愛でるのも好きだったので、素敵な本ができるだろうなと夢が広がりました。ただ「hide MUSEUM」で見た、ものすごい量のアイテムを思い出して、チラッと嫌な予感が脳裏をよぎったのですが、実際に制作作業に入ったらそれはそれは大変でした。hideちゃんのご実家に何度もうかがって、大切に保管してある品々を見せていただきながら本に付属するレプリカを選ぶのですが、その作業が本当に大変で。お母様がとても丁寧に当時の思い出を語ってくださるので、これも入れたい、あれも入れたいと、選抜作業に苦労しました。直筆の絵画にしても散文にしても、レコーディング中のいたずら書きに至るまで、どれもこれも本当に凝っていて、ストーリーがあるんですよ。ずっと見ていても、全然飽きないんです。その大量の宝物の中から50アイテムを選ぶのは、至難の業でした。最後の最後まで、ずーっと悩んでました。
嬉しかったのは、この本の作業で松本家にうかがった時、何度もhideちゃんから聞いていた「お母様の手作り餃子」を、ごちそうになったことです。とても美味しくて、感動しました。当時、hideちゃんはよく阿佐ヶ谷の餃子屋に行ってたのですが、そこは博多の鉄鍋餃子だったんですよ。「うちの餃子はもっと大きくて中味が多いんだけど、ここのもうまいよな」っていってて、hideちゃんの餃子の絶対的な判断基準はお母様の餃子なんだなーと思ったものです。
Q.3 初版発売から5年を経て、再版にあたっての想い
初版の発売から、5年経つんですね。制作を始めたのはその2−3年前だから、もっと昔のことのように感じられます。今回は英語翻訳冊子付のPremium International Version。2018年に書き下ろした「Never ending dream-hide history」(KADOKAWA)も翌年に台湾翻訳版が発売されたし、今度はトレジャーブックの英語版ということで、hideちゃんの魅力がワールドワイドに広がっていくのは、とても嬉しいです。
レプリカも、本物そっくりにとても精巧に作られていて、hideちゃんの息吹を感じることができます。きっと、この本を手に取った方には、よりhideちゃんの生き方や考え方を身近に感じてもらえるのではないかと思います。そんな方が世界中にどんどん増えていったら、本当に素敵なことだと思いますね。
2021-11-23